魔法概念

面倒くさい説明を良くここまで書いたなって自分でも思っちゃうくらい面倒くさい。
基本的に、魔法って何でも出来ちゃうんだよね、ぶっちゃけ。




魔法の発動条件

魔法の発動条件


とりあえずのところ条件は三つほど。


まず第一に自分が保有している魔力が最初に来ます。
自分が魔力を持っていなければもちろん発動しません。天性的な何かですね。


第二に魔力を魔法にするためのスイッチ。詠唱と手を組む印ですね。
詠唱はどんなに小さな音でもいいから、言葉ではなく音。
だから喋っている間にその音階を捩っていればもちろん発動します。
また手を組む印は某忍者漫画を思い出していただければいいかと思います。
両者とも発動の合図がなければもちろん発動しません。個々に発動の合図があります。
ただ発動するまで長持ちさせるのは自分によります。それはあとに説明します。
えーっと、それを踏まえて言うと、どちらかが欠けても発動できるってのがミソですね。

ただし失敗する確立が増えます。
失敗の原因は詠唱音階の不成立と印の不成立とイレギュラーの精神。
音階不成立と印不成立はどちらが欠けてもいいんですが、
イレギュラーの精神は入ったまま魔法を放つと思いもよらぬことばかりがおきます。
アッー!なこととか、ひぎゃあー!なこととか、あれ?なこととか。
んとーイレギュラーの精神っていうのがまだ確定されていないんですが、
大体干渉するのは感情の高ぶりとかそんな感じ。
感情の高ぶりと魔力の関係はどこかしら比例する場合がある、
とその世界では言われていたり言われてなかったり。
だから感情によって魔力を高めることも出来たり、制御もできるわけです。
魔力の天性もさることながら、その感情の高ぶりのコントロールできなければ大変なことになります。
それらの詠唱と印は学んだり勉強しなければ身につかないものなので、
魔力を持っていても気づかずに過ごす人も多いです。


そして第三に魔力を具現化または何かしらの効果をもたらす力とするための環境と媒介です。
環境は星そのもの。媒介は自分の魔力。
わっかりやすく言ってしまえば「大地のエネルギーを魔法に!」みたいな。
まぁちょっと違うわけですが、星の何かエネルギーを自らの魔力という媒介を使って、
それで初めて魔法として発動できるのです。分かりにくいか。

あれだ、あのー、

エネルギー=ジュース
魔力=ストロー
詠唱だの印だの=ストローに口をつけること
感情=吸い込む勢いの強弱
魔法=ジュースを飲んだことによる満足感とかうるおい感とか

これぐらいしか例が思いつかないよっ!!例え微妙すぎかっ!!
で、さっき言った発動の合図の話ですが、それはこの4つの中の感情の部類に入りますな。
感情の高ぶりがキープできれば発動しませんから。
ストローの間でうにょうにょしてればいいのと一緒です。吸ったり吐いたりで。
ただそのキープを誤ったら、ジュースでむせるか、吐いちゃうじゃないですか。
あれが魔法の暴発になります。
合図っていうのは自分が飲むと決め込んだその決意にありますから、
その決意をどこまで遅らせることが出来るかっていったら、
やっぱり感情の高ぶりのキープなわけです。

あとすっかり書き忘れてましたが、魔力は魔法を使えば消耗するものです。
回復するのに時間を要します。休憩すればするほど回復速度が変わってくるそうですが。
それでもめちゃくちゃに使ってしまえばそれだけ多くの時間回復に費やさなきゃいけません。
そういう決まりごとがあったりします。

あ、そういえば、一度に2つの魔法が発動しないのも書いてなかったですね。
そもそも魔法の発動条件を満たすためには1つの魔法に対してのみなのです。
だから印だけでも詠唱だけでも発動できるにしても、
同時進行でそれぞれが違う魔法を唱えていたのだとしても、
それを発動しようとする意志はどちらかにしか働きません。
ですから、一度に2つの魔法は発動しません。


魔法を学ぶ事

魔法を学ぶ事


とかって上記の②あたりで書きましたが、学ぶって何だよってことですよね。
実は魔法って魔力持ってれば誰でもすぐに使えるってものじゃないんです。

この世界実は何度も滅んでたりします。
そのせいで魔法概念も発見されたのが結構後のほうになった文明とかもあるんです。
で、概念がふきとんだおかげで今まで使われていた魔法とかも分からないわけですよ。
そこでそんな何度も滅んだ文明の中で考えた人は、
書物や石なんかで呪文を刻み込んじゃったりして後世に残そうとしてくれたんですな。
それが、今現在発掘されて使われておるのです。

はい。それを書物にまたまとめて販売されているのが一般的に言われている魔道書ってやつです。
しかしながら古代言語とか魔道文字とかなんかそんなんで書かれてるんで普通には読めません。
魔導師になる第一歩としましては、古代言語?とされる魔道文字を読まなくちゃならんのです。
あれですよ、英語習うのにアルファベットから習うのと同じ原理ですよ。
もちろん現代語に翻訳されているものもあるわけですが、
詠唱、言葉として発するのに現代語では発音しにくいものとかもあるわけです。
だからまず覚えなくちゃいけません。文字とその読み方を。
でも何度も文明が滅んでいるということは、その度に言語や文字が変わっていますから、
ものすごく膨大な量の文字を覚えなくちゃいけませんな。魔導師すげぇ!
だから学ばなくちゃいけないんです。

またそれは詠唱だけでなくて印をきるってことも同じことになってます。
昔の人は絵が上手かったんでしょうね!指の組み方とかまで事細かに書いてましたよ。
文字で書いてる人もいましたが(´д`)たまに呪文として解読する人もいたりいなかったり。
でも印をきって魔法が発動できるっていうのを発見したのが比較的新しい文明だったので、
印のレパートリーはまだまだ呪文より少ないとされています。
そんでもって今呪文と印の関係性についても魔法学専攻している方たちの間で注目されています。
まだまだ解明されてないことばっかりのようですね。

そんな中偶然発見された魔法って言うのも存在したりします。
実は魔法の発動に失敗したら、あらまびっくりこんな効果があったのね!みたいな。
詠唱を間違えたりとか、印のきりかたを間違えたりとか、そんなことで偶然発見されたり。
でもそんな砂漠の中からナノグラムの金を探すようなことは誰もしないんですがね。
結構危険なことなので。自分に呪いとかかかっちゃったら嫌じゃないですか。


ロストワーズ

ロストワーズ


やーん!厨房くさーい!けど某ボクっ子の元の小説にもあったんだもーん!
パクリ?いいえ、ケフィアです。

冗談はさておいて。
“失われし呪文”とかそういった意味になりますが、
本来は“失われるべくして失われし呪文”って意味でした。
みんな面倒くさいからロストワーズ言うようになっちゃったんですがね。
あとややこしいややこしい言われてしまって。

上記のような経緯を経て発見された魔法の中には必要とされない魔法とかあったりします。
水をお湯に替える魔法とかそんなんでもまだ必要とされたりしますが、
爪を伸ばす魔法とかマジいらねー!!とかそんな魔法は必要とされません。
だからそういう魔法は忘れようよとか魔法学会とかで言われちゃうと忘れ去られます。

それ以上に重要視されるのは“危険すぎる魔法”とかそんなんでしょうか。
あれです。星を呼び寄せてドーン!しちゃう魔法とか。あんなんあったらどうなっちゃうことやら。
一瞬にして人が絶命しちゃう魔法とかね。ああいうのはイクナイ!みたいな。
そんなこんなで破棄されちゃう魔法とかも結構あったりするんですわ。
あとそれを裏社会で取引しちゃうとかもあるんです。イヤーン。
だから魔法学会とか存在するんですが本当に役立たず。
最近ようやっとその対策委員を開いたけど、それはまた別の話。

それでもその使い方によっては自分すらも飲み込んじゃうほどの魔法とかざらなんです。
あと魔力が一瞬にして枯渇しちゃう魔法とかさ。うん。
だから慎重なる研究がなされています。魔法学の一端として。
ただマニアックすぎるから人気があるかっていえばそうでもないんですけどね。
結構学ぶ人は異端児扱いされたりとか。茨の道ですねぇ。


魔封札

魔封札


魔法は魔力を持ってる人しか使えないと前にも書きましたが、
ほとんど魔力を持っていない人はいません。
ただ、魔法を発動するために必要な絶対量が少なすぎるだけなのです。
だから魔力を持っているっていうほどの認定ができないのです。

じゃあどうすればいいのよ!っていうことで魔法学の偉い先生方が作ったものがあります。
「魔封札」というお札です。
魔封札はそのまま、魔法が封じられたお札って感じです。
もっとマシなネーミングセンスはないですか!

散々書きましたが、魔法が魔法として発動するにはちょっとした条件があります。
唱えたり、印をきったり、そのあと自分で発動するぞっていう決意っつか合図が必要なんです。
詠唱や印だけでは発動しません。うん。だから時間差で発動とかそういう芸当も出来るんです。
それはまぁいいんですが、その詠唱や印で勿論魔法の威力は変わってきます。
それを丸のまま特殊な紙に封じこめたものが魔封札です。
どんな魔法でも大体封じ込めることが可能です。
魔力は最初から込められてて、
あとはその合図だけが必要になるだけの素晴らしい簡略化装置なのです。

そうなると合図ってなんだよって話になります。
合図は魔力を込めて合図します。・・・あれ、結局魔力必要ジャマイカ!って?
まぁそういわれればおしまいなんですが、普通に魔法を使うよりも必要な魔力がぐっと少ないんです。
あれです、MP30の魔法を、MP10で使っちゃうみたいな。金の髪飾りかっ!
しかも詠唱とか印とかきる時間関係なく発動できちゃうわけよ。0時間ってほどではないんですが。

勿論デメリットもありますとも。
まずそれを作る術者がヘタレだと役に立ちません。
そんでもって魔法を特殊な紙に封じこめるその技術も並みの魔導師さんじゃ難しいかもしれません。
その術者の魔力とコントロールをそのまま封じ込めるわけなんで、結局そいつがヘタレだと微妙なんです。
確かに時間短縮はできますが、そんな魔法こめる時間があったらもっと別にやることあるでしょ的な。

また発動するための合図そのもののコントロールが大変なのです。
元々は紙ですから、もし相手に攻撃するんであればそれを飛ばさなくちゃいけないです。
一部の人は紙飛行機にしてみたりする人もいるみたいですが。
でも、魔封札に魔力を込めるには直接手を触れていなければならないという基本的原則があります。
じゃあ飛ばしても意味ないですよね。そこが難しいところなんですが、ちょっとした技術を要します。
MP10の半分だけをまず先に送りこんじゃいます。
それで術者の認識を魔封札にさせることができます。
半分だけ。半分以上つっこんだら触れてる手ごと魔法がアッーになりますからね。
半分だけ送り込んでから、ここぞっていうタイミングで、
遠隔で魔力を込めるとかそんな技術をやります。
また半分だけ最初に送り込んでおけば、
それだけで飛びやすくなるように最近の魔封札は作られています。
便利な世の中ですね!

じゃあ何で全員しないの?って話ですが、やっぱり作るのが面倒くさいからですね。
それを作るために色々また学ばなくちゃいけないのがミソですし。
大体完璧に作れるようになるまで、普通の魔導師さんで5~10年ぐらいかかります。
またこれらは売られていますが、買う人は少ないです。
誰が作ったかわからないものに手を出すのが怖いので。
唯一よく買われるのは何対かの伝心魔法のこめられたものです。
電話みたいなものです。応用して作り出されたものがロットリングの城中に貼り付けられて、
スピーカーみたいなことにもなってますし。基本原則半無視の芸当です。


魔法汚染

魔法汚染


魔法汚染とやらが発生するらしいです。
とてつもなく稀なことなのですが、魔法が暴発したり、
自然現象の突発的な要因により、魔法汚染というものが発生します。
いうなれば、毒ガスが発生しちゃいましたからここら一帯危険でーすみたいな。
様々な要因がありすぎて詳しいことは分かっていませんが、
300年に1回訪れるか訪れないかの稀さなので研究が進まない進まない。
現在もっとも注目されているのは、ロットリングとジャグアルとの戦いで起こった、
戦場丸々包んだ魔法汚染。ロットリングが原因と見られているのですが、
ロットリング側も詳細は不明であると発表しておりました。

じゃあその魔法汚染の場所に行くとどうなるの?っていうのが実に様々な症状がありまして、
まあ魔法で毒にすることも可能な世界観ですから、常時毒に掛かっちゃったりとか、
神経を刺激して欝状態にしたり、興奮させてバーサーカーにさせちゃうとか、
人体への影響がひでえんです。ものすごく。
また、ロットリングとジャグアルの戦いの時は、
何も無いところで突然爆発したり電気が走ったりと、
攻撃魔法が無差別に辺り一帯に散らされてしまっていたようです。

偉い学者さんの話だと、魔法汚染とは環境そのものが意志を持たずして魔力を与えられてしまって、
色々な魔法がばらまかれてしまっているのではないかとか言われてます。
全くわかんねー状態であることは過言ではありません。
ただどの魔法汚染にも言えることは、いつかはその汚染がなくなるということです。
だって魔力つきちゃうんだもん。
しかしながら、魔力が尽きて汚染がなくなったからといって危険がなくなるわけでもない、
とか色々な説が出ている限り、まったくはっきりしていないわけですな。
処置として、魔法汚染区域だった場所では、魔法の使用を禁止されています。
ノーモア魔法!ノーユーズ魔法!


回復魔法とか治癒魔法とか

回復魔法とか治療魔法とか


文章にも何度かつっこみましたが、回復魔法とか治癒魔法ってすっごい便利ですよね。
しかしながら、実はデメリットがあるんですこいつら。

回復魔法とか治癒魔法っていうのは便利でいて、結構面倒な力でして。
実は回復魔法も治癒魔法も一種の時間回帰や空間回帰の魔法と見られています。
研究は進められていますが、それらの魔法の魔力の消費が他の魔法よりも高いことから、
時間や空間を司るようなご大層な魔法と見られているのです。
魔法というと属性だとかなんだとかそういったものは一般的ですが、
時間や空間などに変化を見せる魔法は非常に大変な魔法なんです。と、見られているのです。
まあいわゆる「神様に近づいちゃってんじゃねこれ」理論です。
「神様に近づいちゃってるからこれやばくね」理論でもいいです。
魔力の消費の激しいものは大抵ご大層な力を発揮するので、
そんなふうに見られたり見られなかったりしています。どっちやねん。

まあそれはおいといて、とにかくそういう魔法はずるっこい訳ですよ。
さて、そんな魔法にも勿論デメリット。
時間回帰や空間回帰の魔法はとても繊細なのです。ナイーブ!
特に別の魔法に対して本当にナイーブ。
というのは、魔法で攻撃されていやんいたーい!とかケガをしたとします。
まあ火の玉喰らってヤケドしたとでも考えてください。
そのヤケドを治すときに回復魔法を使うわけですが、この時点でちょっとした問題が起こります。
それは、その火の玉で作られた、魔法によって攻撃された、ということによって、
攻撃を受けた側に、攻撃をした側の残留魔力とかそんなものがあるのです。
そうすると、それが邪魔して上手く回復魔法とか掛からなくなっちゃうんですな。
あ、残留魔力とかだっせえ名前がついてますが、
それが魔力なのか魔法なのか、それとも別の何かの働きなのか、
そのへん詳しいことは分かってません。有力説が魔力ってことで学者さんたちがそう呼んでます。
ただ、その残留してしまった相手の魔力に反発して、
回復魔法とかが掛かりにくくなってしまうわけです。面倒くさいですね。
まあだからお医者さんの存在があったりするんですけどね。
そういった傷を受けた場合は、残留魔力が消えるまで放置してから、魔法をかけるといいのです。
それまでの処置はやっぱりお医者さんの力が必要なわけです。はい。

また、回復魔法が時間回帰だとか空間回帰だとかそんなふうに分かったのもお医者さんのおかげ。
例えば病気にかかったりしたときに、回復魔法をかけて治したんだけど、
しばらく経ったらまた同じ病気にかかった!また治した!また掛かった!あれこれおかしくね?
ってなったのが一番初めのこと。
もしかしてこの魔法ってただ良かった頃に戻すだけじゃね?
つかこの病気って何かかるべくしてかかるもんなん?え?マジ?とか。
遺伝による病気だったり、ウィルス(そんな概念作ってないけど)による病気だったりすると、
やっぱり治らないのですよ。魔法では。
まあだからお医者さんの存在g(ry

あれーじゃあ時間回帰とか空間回帰なら、若返るんじゃね?とか思った方。
ところがどっこい。
時間サイクルで言えば、【ケガをしていなかった時】⇒【ケガをした時】になりまして、
【ケガをしていなかった時】⇒【ケガをした時】⇒【魔法をかける】で、
【ケガをしていなかった時】に、逆戻りして【ケガをした時】をスルーするわけですが、
それでもそれまでの時間経過はきっちり取り戻すわけです。
【ケガをしていなかった時】⇒【ケガをした時】⇒【魔法をかける】⇒【平常時】。
それを【平常時】まで一気に戻すわけです。ううん、なんといったらいいのか。
1歩進んで2歩下がって3歩進むみたいな!
時間軸の調整を勝手にするというか。無かったことにはするけど、戻らないよみたいな。
・・・もうフィーリングで理解して!!(見苦しい丸投げ